SHOPKIT コラム
Webサイト・ネットショップを個人で買う流れサイト売買の基本
個人でサイトを買いたいと思ったら、掲載された価格を見る前に、何を受け取って何を引き受けるかを整理しましょう。Webサイトやネットショップを買うときの相談から引き継ぎまでを、契約前に話し合う内容に沿って説明します。
この記事は、完成品のネットショップを販売している SHOPKIT が書いています。
個人のサイト売買は、何を引き継ぐかから考える
この記事で扱うサイト売買は、すでにあるWebサイトやネットショップを、別の持ち主から引き継ぐことを検討する場面です。ページの見た目に加え、名前、商品、取引の記録、日々の仕事のうち、どこまでを買う対象にするかを考えます。
「サイト一式」という説明を見たら、その中身を一覧にしてもらいましょう。ドメインとはサイトの住所に当たるもので、サーバーはページやデータを置く場所です。どの契約やデータを受け取れるか、変更の手続きは何かを、項目ごとに質問する形にします。
また、会社全体を買う相談なのか、サイトを含む事業の一部を買う相談なのかも、初めに伝え合いたい点です。その違いで自分が引き受ける範囲をどう定めるかは、対象の資料を持って専門家に相談してください。
関連:事業を買うとは?会社ごと買う場合と事業だけ買う場合の違い
中小機構のポータルは、後継者がいない場合などに、第三者への事業の引継ぎを支援すると案内しています。既存の事業を引き継ぐ検討の入口として、事業承継・引継ぎポータルを確認できます。
相談から受け取りまでを、順に整理する
以下は、個人が相手や相談先に説明するための進め方の例です。取引に必要な手続きや順序は、窓口・専門家・利用中のサービスへ確かめながら決めます。
- 希望と、引き受けられる仕事を整理する
どんな商品や情報を扱いたいか、使えるお金、対応できる曜日、避けたい仕事を書き出します。仕事の内容がまだ想像できなければ、現在の担当者の作業一覧を見せてもらうことから始めましょう。
- 相談先で、対象と調べ方を確かめる
気になるサイトがある場合は、公開されている説明を持参します。個人の買い手として相談できるか、その取引を支援できるか、担当範囲と費用を窓口へ尋ねてください。
- 詳しい資料を受け取る条件を話し合う
売り手の説明と、自分が確かめたい項目を対応させます。秘密を守る約束や、資料を見られる人・利用目的・保管方法について、提供を受ける前に相談しましょう。
- 資料と実際の仕事を突き合わせる
売上の説明には、どの期間の、どの記録なのかを尋ねます。管理画面だけで分かることと、取引先への確認や書類が要ることを分け、足りない資料を相手へ伝えます。
- 契約案と、受け取りを確かめる方法をそろえる
引き継ぐ対象、支払いの条件、当日の確認方法、未完了の項目がある場合の対応を、契約案と一覧で照合します。分からない条項は、署名前に専門家へ確認してください。
- 引き継ぎを確認し、残った事項を記録する
合意した一覧を見ながら、受け取った物と使える状態を確認します。操作を教わる担当者、質問できる範囲、確認が済んでいない項目も残し、次の対応を話し合いましょう。
中小機構は、支援センターが条件調整や書類作成に必要な専門家を紹介すると説明しています。紹介された民間のM&A支援機関による支援には費用がかかるとの注記もあります。相談窓口の案内と、別に依頼する支援の条件を、第三者承継支援の説明で確認してください。
売買契約は、対象・支払い・引き継ぎの期間をそろえる
契約案を読むときは、「何を受け取ったら、どの支払いを行う約束か」を自分の言葉で説明できるか確かめましょう。次の表は、相手と専門家に渡す質問メモの例です。契約条項として何が必要かを判断するものではありません。
| 話し合う項目 | 質問して整理する内容 | 照合する資料の例 |
|---|---|---|
| 買う対象 | ページ、ドメイン、画像、商品データなどのうち、含む物と含まない物は何か | 対象一覧と、利用できる根拠の説明 |
| 支払いの条件 | 誰へ、いつ、何の確認を経て支払うか。別に頼む作業の費用はあるか | 契約案、見積書、作業の範囲 |
| 受け取りの確認 | 誰が、どの画面や資料で、受け取りと利用状況を確認するか | 引き継ぎ一覧、当日の確認メモ |
| 教わる期間 | いつまで、誰に、どんな質問ができるか。追加の説明はどう扱うか | 説明する作業の一覧、連絡方法 |
| 未完了や相違 | 受け取れない物や説明と違う点があれば、どう記録して対応するか | 契約案の該当箇所、確認が済んでいない項目 |
| 残っている対応 | 未発送の注文、返品、未払いの費用などについて、誰がどこまで対応する約束か | 対象日時を付けた注文・支払いの記録 |
説明を聞いて理解した内容と契約案が違うと感じたら、その箇所を指して質問しましょう。契約の効力、責任の分け方、解除や返金の条件は、自分で決めつけず、対象の書面を専門家に見てもらってください。
ネットショップは、仕入れ・在庫・アカウントも確認する
ネットショップを買うなら、画面の受け取りとあわせて、仕入れからお客様への対応までをたどると、質問が具体的になります。次の項目を、契約前の確認メモに加えてみてください。
- 仕入れ先との関係:持ち主が変わっても取引できるか、価格や発注条件を誰に確認するか。売り手の説明に加えて、仕入れ先へ確認する方法も相談します。
- 在庫と残った注文:どの商品を、どの状態・数量で受け取る予定か。未発送や返品の対応を引き継ぐなら、注文の記録と商品を対応させて確認します。
- サービスの契約とアカウント:店舗作成、決済、配送、広告などを一覧にし、名義変更や引き継ぎの可否、申請・審査の要否を各サービスの規約と窓口へ確かめます。パスワードを受け取る話だけで確認を終えないようにしましょう。
- 画像・文章・名前:誰が用意した物か、購入後も使える根拠は何かを尋ねます。素材の許諾や契約の内容を見て、利用できる範囲を専門家へ相談してください。
- 顧客情報と取引の履歴:どの情報を何の目的で受け取る予定か、共有前に整理します。渡してよい情報の範囲や必要な対応は、窓口と専門家へ確認してください。
- お店に載せる事業者の表示:インターネットで売る通信販売では、広告に事業者の氏名(名称)・住所・電話番号などを表示するよう、特定商取引法で定められています。同ガイドには、請求があれば遅れずに知らせる用意をしたうえで、表示の一部を省ける場合の条件も説明されています。持ち主が変わった後の表示を、誰がいつ書き換えるかも確かめましょう。表示する事項は消費者庁「特定商取引法ガイド(通信販売)」で確認できます。
引き継げると確認できた物、まだ返事がない物、別に準備する物を分けておくと、契約案に戻って質問しやすくなります。「一式に含まれる」という説明だけで終えず、一覧と確認先をそろえましょう。
関連:サイト・ネットショップを買って失敗しやすいこと|買う前の確認
買って始める別の形として、完成品のネットショップを考える
販売を続けてきた事業を引き継ぐなら、過去の取引とこれからの仕事をどうつなぐかを調べます。一方、お店の準備をそろえた物を買い、新たに販売を始める選択肢もあります。相談を始める前に、どちらを希望しているか整理しておきましょう。
SHOPKITは、小さく買って始める選択肢のひとつとして、完成品のネットショップを販売しています。2026年10月15日時点のサービスページでは、商品と店舗の準備を整え、引継ぎ後に販売を始められる状態で渡すと案内しています。
SHOPKITがお渡しするものには、デザイン済みのお店、ブランド名・ロゴ、持ち主としての権限であるオーナー権が含まれます。仕入れの情報として、商品ごとの仕入れ先、探し直すための中国語の検索キーワード、全商品の仕入れ値の一覧を用意しています。
また、管理画面、注文から発送、仕入れ先と商品の選び方を扱う運営マニュアルと、SNSや検索から人を呼ぶ手順を扱う集客マニュアルが付きます。中身はサービスページで確認できます。
販売開始までの案内は、LINE公式アカウントへの友だち追加、無料オンライン相談、希望店舗の申し込み、お店の引き渡し、販売開始という順です。サービスページでは、この流れはオンラインで完結すると説明しています。販売開始までの流れも確認してください。
既存の事業で調べる過去の記録と、これから販売を始めるために受け取る準備は、分けて考えましょう。自分が必要としているものを一覧にして、相談時に対象と範囲を照合することが、次の行動になります。
※ SHOPKITの準備の状態・お渡しするもの・流れは、2026年10月15日時点のサービスページの記載です。公的資料は同日に確認しました。個別の契約・権利・各サービスの利用条件は、対象の書面を窓口や専門家へ示して確かめてください。