SHOPKIT コラム
ネットショップのフランチャイズとは加盟金・月額・やめるときの条件
ネットショップの開業でフランチャイズを検討するときは、加盟前の説明と、契約書で約束される範囲を照合しましょう。加盟時・継続中・終了時に何を確認するか、相談用の質問として整理します。
この記事は、完成品のネットショップを販売している SHOPKIT が書いています。
フランチャイズとは、本部と加盟者が役割と対価を決める形
一般にフランチャイズは、本部が名前や商品、経営の指導を提供し、加盟者がその対価を払う関係を指します。使える名前や商品、受けられる支援、自分で担う仕事は、契約の内容を読んで確かめましょう。
法律では、中小小売商業振興法が「連鎖化事業」という言葉を使っています。同法第4条第5項では、主に中小の小売事業者を相手に、決まった型の契約条件で商品を継続して販売するか、その販売を仲介し、経営の指導も行う事業と定めています。
さらに同法第11条第1項は、その連鎖化事業のうち、契約条件に「商標・商号などの表示を加盟者に使わせること」と「加盟時に加盟金・保証金などのお金を受け取ること」の両方を定めたものを、「特定連鎖化事業」としています。定義と対象は、中小小売商業振興法の第4条第5項・第11条で確認できます。
ネットショップの開業支援などがこれらに当たるかは、契約の中身で決まります。この記事では個々の契約への当てはめは判断せず、契約案と事業の内容を示して担当窓口や専門家へ確認することを勧めます。
加盟金・月額・ロイヤリティは、支払う条件を聞く
費用の説明を聞くときは、支払いの名称に加えて、何の対価か、いつ発生するか、支払い先は誰かをメモにします。
特定連鎖化事業について、施行規則第11条の表一は、加盟時に受け取るお金の額や計算方法、何の費用か、支払いの時期・方法、返すかどうかとその条件を、書面に示す内容としています。定期的な支払いがある場合は、同表八がその金額や計算の根拠、費用の性質、払う時期・方法を定めています。
中小小売商業振興法施行規則の第10条第13号・第11条の表一・八を参照し、次の質問を契約案と照らし合わせましょう。
- 加盟時の支払い:何の費用で、金額や計算方法はどう決まるか。いつ、どの方法で払い、戻る場合の条件は何か。
- 継続中の支払い:月額やロイヤリティなどを払う場合、定額か、何を基に計算するか。支払いの時期と方法は何か。
- 商品の代金:扱う商品の種類と、代金の決済方法が分かるか。
- 契約を終える際の支払い:途中で契約を終える条件と、発生する損害賠償金の額や計算方法を確認できるか。
金額が書かれていない項目は、費用がかからないと考えず、確認先と返事を待っている内容を残しましょう。商品の代金の説明は施行規則第11条の表二、解約に伴う負担は同表五とも照合します。
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契約の前に受け取る書面で見ること
前の節で説明した「特定連鎖化事業」を行う側には、加盟しようとする人と契約する前に、定められた項目を書面で渡し、その内容を説明する義務があります。中小小売商業振興法第11条第1項の対象は、この特定連鎖化事業です。
同項は、加盟時のお金、商品の販売条件、経営の指導、使える商標などの表示、契約の期間・更新・解除と、省令で追加する事項を記載するよう定めています。具体的な内容は施行規則第10条・第11条に示されています。
- 加盟時のお金: 金額の決め方、何の費用か、いつどう払い、戻る場合はどんな条件か。
- 商品と指導: 商品の種類と代金の払い方、加盟時の研修の有無と内容、続けて受ける指導の方法・回数。
- 使える表示: 商標や商号など、どの表示を使えるかと、その使用条件。
- 契約の期間: いつまでの契約か、更新や解除にどんな条件と手続きがあり、解除に伴う負担は何か。
それぞれ、施行規則第11条の表一から五に対応する確認点です。法律第11条と施行規則第10条・第11条の全体を読み、受け取る書面と説明を照合しましょう。ほかの呼び方の契約にも同じ義務があると決め付けず、当てはまるかは窓口や専門家へ確認してください。
同法第12条では、第11条第1項に沿った対応をしていないと所管の大臣が認めた場合、対応を求める勧告ができると定めています。勧告に従っていないと認めた場合は、そのことを公表できる仕組みです。
やめるときは、連絡・精算・終了後の範囲を質問する
申し込み前に、契約を終えたい場合の連絡先、申し出る時期、手続き、発生する費用を質問してみましょう。更新しない場合と、契約期間の途中で終える場合を分けて確認します。
特定連鎖化事業の契約前の書面について、施行規則第11条の表五は、解除するための条件や手続きと、解除による損害賠償金の額や計算方法、ほかに負う義務を記載するよう定めています。また、第10条第18号は、本部側または加盟者が契約に違反した場合の金銭負担や、そのほかの義務を項目に挙げています。
同規則第10条第11号は、契約中や終了後に、ほかの特定連鎖化事業への加盟や類似する事業での仕事などを制限する定めがあるか、その内容を示す項目です。施行規則第10条第11号・第18号、第11条の表五を見ながら、支払いの話と、終了後の仕事の制限を分けて質問しましょう。
似た事業を行うことについて契約に制限が書かれていれば、対象の仕事、地域、期間、終了後にも続くかを質問にします。「競業の禁止」という条項名だけで、自分が次にできる仕事を決めないようにします。その条項の効力や適用、解約金の妥当性は、自分で決めず専門家へ相談してください。
呼び方に加え、提供範囲と費用をそろえて比べる
フランチャイズ、開業支援、完成品の購入という呼び方を見たら、何を受け取るか、続けて支払うものは何か、終えるときの約束は何かを、同じ項目で確認してみましょう。
次の表は、確認したい項目と、2026年10月15日時点のSHOPKITのサービスページの記載を並べたものです。ほかの契約の条件や金額はここでは並べず、対象の書面で確かめます。
この記事は、完成品のネットショップを販売している SHOPKIT が書いています。
| 比較する項目 | 加盟・開業支援で聞きたいこと | SHOPKITのサービスページの記載 |
|---|---|---|
| お店本体の購入 | 初回の費用と提供範囲は何か | そのまま購入は税込55万円(税抜50万円)、買い切り型。 |
| 希望に合わせた制作 | 制作を頼む場合の費用と範囲は何か | オーダーメイドは税込77万円(税抜70万円)、買い切り型。 |
| 本体分の継続費用 | 月額・販売手数料・ロイヤリティがあるか | 本体には、当社への月額費用・販売手数料・ロイヤリティはかかりません。 |
| 別途の費用 | 原価・決済・発送など、別に支払う範囲は何か | 商品原価・決済手数料・送料などは別途かかり、当社への支払いではありません。 |
| 任意の記事オプション | 必要な費用と、選べる追加依頼をどう分けるか | SEO記事・AI推薦対策は任意で、月4本は税込33,000円、月8本は税込55,000円、月15本は税込88,000円。 |
| そのほかの任意オプション | 追加する内容と金額、単発の依頼はあるか | そのほかの月額オプションは各税込11,000円〜。単発のオプションは税込11,000円〜(内容ごとに異なる)。 |
任意の記事オプションは月ごとの料金です。お店本体にかからない費用と、商品販売や任意の依頼に伴う支払いを分けて、料金の案内を確かめてください。
SHOPKITに売上の保証はありません。購入後の売上を約束するものとして、費用や条件を受け取らないようにしてください。
サービスページにない終了条件や個別の契約内容は、対象の書面を示して確認しましょう。受け取る範囲と支払う範囲、終えた後の対応までをそろえて質問することが、比較のための次の行動です。
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※ SHOPKITの料金・別途費用・任意オプションは、2026年10月15日時点のサービスページの記載です。法令は中小小売商業振興法の2015年10月1日施行の版と、同施行規則の2022年4月1日施行の版を、2026年10月20日に確認しました。個別の契約・解約・終了後の制限は、対象の書面を専門家へ示して確認してください。